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アーティチョーク
アーティチョーク[artichoke]
キク科キナラ属の多年草で、地中海沿岸のエジプトから南ヨーロッパに分布する
肝臓の解毒作用を助けるハーブとして知られている。
花のつけ根のふくらんだ花托は独特な風味と食感があり、フランスやイタリアでは高級野菜としても珍重される。
和名はチョウセンアザミ。ヨーロッパの薬草療法の中では早くから、肝臓の解毒作用を助け、肝臓組織の再生にも有効であるとされてきた。
20世紀にはいると、多くの研究者によってアーティチョークの薬理研究が行われ苦味成分シナリン、各種フラボノイド類、イヌリン、キナ酸、カフォオイルなど、多種の有効成分が単離された。このうち、苦味成分のシナリンには、胆汁の分泌を促進し、血液中の脂肪代謝を活性化することによって、コレステロール値を正常に戻す作用のあることが確認されている。また、穏やかな利尿作用があるほか、胃のもたれや膨満感をを解消し、上腹部の痙攣症状の緩和にも効果のあることが臨床試験において確認されている。
アーティチョークの葉の苦味値は15000単位と報告され、苦味成分の含有量が最も高い数値を示すのは、開花直前と、果実成熟期とされているが、今日、ドイツの製薬業界では、このシナリンがアーティチョーク製剤の品質基準を測る指標と見なされている
参考文献
【機能性食品情報辞典】
監修・奥田拓道
企画・編集機能性栄養食品新聞編集部