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アボカド
アボカド [avocado]
クスノキ科の常緑高木の果実で、熱帯アメリカが原産。ワニナシともいう。
原産地では”生命の源”とよんでいるほど、まさに果実の王様というにふさわしい栄養価の高い果肉を持つ。なかでも特筆すべきは”森のバター”の名の通り、全体の20％近くを占める脂質である。そのほとんどが不飽和脂肪酸なのでコレステロールの心配がない。カリウムやビタミンEも多いので、血圧を下げ、動脈硬化を防ぐ。また、便秘、シミ、ソバカス、老人ボケ、糖尿病などの生活習慣病の予防にも有効である。
たんぱく質には必須アミノ酸のトリプトファンやリジンが多く、ビタミンB1・B2も豊富で、多彩な栄養素をバランスよく含んでおり、肉や魚が苦手な人、肝臓病の人にも最適な食物である。ただし、高栄養ではあるが、高カロリーであることに留意し、脂肪の分解を早めるビタミンCの多いレモンと取り合わせるのが賢い食べ方といえよう。
夏バテなどの予防に、裏ごししたアボカドの冷えたスープの効果は大である。最近では寿司ネタにも利用されている。
参考文献
【機能性食品情報辞典】
監修・奥田拓道
企画・編集機能性栄養食品新聞編集部