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エスカルゴエキス
エスカルゴエキス
マイマイ科の食用カタツムリ（蝸牛）のエキス。
フランス料理の定番としておなじみのエスカルゴだが、グルメの楽しみもさることながら、カルシウムとコンドロイチン硫酸、タウリンという注目の栄養素を多く含むことから、健康食品へのランク入りを果たすことになった。健康食品の条件の一つに、それが入手しやすいということがある。その点、輸入に頼るしかなく品薄だったブルゴーニュ地方産のエスカルゴはハンディを負っていたわけであるが、大平章（（財）高冷地農業研究場）の努力で独自の人工飼育法が確立、1994年に農水省の飼育許可が下りて供給が可能になったことで”おいしい健康食品”が実現したのである。
カタツムリは中国薬草書の古典『本草網目』に、消渇（糖尿病を指す）、丹毒、利尿、鼻血、耳鳴り、痔疾などへの効用が記され、わが国の民間療法では黒焼きを腎臓病に用いてきた経緯があるが、栄養分析では上記のように吸収されやすいコロイド・カルシウムが100g中550mgと牛乳の5倍もある。また、ねばねばの主成分であるコンドロイチン硫酸は腎炎や肝疾患、動脈硬化などの医薬品として知られる成分であり、高脂血症、動脈硬化、不整脈などに効果的な成分であるタウリンの含有にも心強いものがある。
参考文献
【機能性食品情報辞典】
監修・奥田拓道
企画・編集機能性栄養食品新聞編集部